噛み合わせ・顎関節症治療

噛み合わせが悪いと全身に悪影響を及ぼします

口を大きく開けられなかったり、顎関節に痛みや不快感を感じることはありませんか?

噛み合わせ 顎関節症治療「口が大きく開かない」
「あごを動かすとカクカクする」などの症状はありませんか?
それは顎関節症かもしれません。
顎関節症の原因は、歯牙接触癖(口を閉じたときに歯が自然に接触すること)、ストレス、噛み合わせの問題、原因不明の病気(不定愁訴)などさまざまです。
通常、顎関節症は原因は噛み合わせにあると考えるのが普通ですが、噛み合わせの治療をしても治らないケースもあります。
そのため、「歯ぎしりや食いしばりが気になる」「歯牙接触癖がある方は歯を離すように常に意識する」など、まずは意識を変えて症状を緩和させることが大切です。
また顎関節症は日本人に多い病気ですが、必ずしも治療が必要なわけではなく、治療しなくても治るケースもあります。
顎関節症でお悩みの方、お気軽にご相談ください。
患者様に適した方法をご提案させていただきます。

顎関節症とは

  1. 口を大きく開けにくい
  2. 口を開くと音がする
  3. あごが痛む

このような症状が気になる方は、顎関節症の可能性があります。
顎関節症は、2人に1人が経験しているといわれるほど身近な病気です。
噛み合わせが悪いと顎関節症になると考えられていますが、近年では、噛み合わせを治療しても顎関節症が治らない場合もあることが明らかになってきました。
顎関節症は通常、自然に治ります。
しかし、だからといって無視するのはよくはありません。
このような症状がある場合は、お気軽にご相談ください。

顎関節症になる要因

顎関節症には、大きく分けて4つの要因があると言われています。

  1. 関節や筋肉
  2. ストレス
  3. ライフスタイル
  4. 噛み合わせ

これらの要素が重なり合い、あるレベルを超えると「顎が痛い」「口が開きにくい」などの症状が現れるのです。
個人差がありますが、原因となる構成要素を減らすことで、関節や筋肉への負担を減らし、症状を改善することができます。
最近の研究では、顎関節症の原因としてTCH(歯列接触癖)が挙げられています。

TCHとは?

人が何もしていないとき、上下の歯は接触していません。
しかし、中には無意識のうちに長時間、上下の歯と歯が触れる人がいます。
この習慣をTCH(歯列接触癖)と呼びます。
歯ぎしりほど強く食いしばっていなくても、上下の歯が長時間接触していると、筋肉や関節に負担がかかってしまいます。
このTCHを治すだけで、顎関節症から解放される患者さんはたくさんいらっしゃいます。

日常生活で次のようなことはありませんか?
・片方の顎を食いしばる癖がある
・姿勢が悪い
・仕事が忙しい
1日のうち、上と下の歯が20分以上接触している人は、以下のリスクが高まります。
・顎関節症発症のリスク
・歯の負担(歯の磨耗、ひび割れ、知覚過敏)
・歯周病のリスク増加
・噛み合わせの不快感
・舌痛

TCHの治療法

まずはそもそもTCHを意識することが重要です。
そこで、職場などでパソコンに「歯が触れないようにする」と書いた付箋やシールを貼り、10~20分ごとに見られるようにします。
目に入ったら、歯をチェックする習慣をつけましょう。
これを続けていくと、歯と歯の接触が少なくなり、「歯が触れると離す」という習慣が身につき、徐々に良くなっていきます。
また、口の中がだるかったり、痛かったりする人は、運動療法で改善する方法もあります。
噛み合わせや顎関節症でお困りの方は、まずご相談ください。
顎関節症の治療や噛み合わせの改善には、適切な検査と分析が重要です。
当院では、丁寧に問診を行い、適切な診断を行い、一人ひとりに合った治療計画をご提案いたしますので、ぜひご相談ください。

顎関節症に対する当院の治療法

01顎のマッサージ

顎のマッサージ筋肉疲労による症状には、まずマッサージから。
腰痛と同じように、筋肉をほぐすことで症状が緩和されます。
実際に体験してみないとわからない、患者さんに必要なマッサージや、日々行えるケアについてお伝えします。
顎関節症の患者さんが、マウスピースを作るために来院された際に、マッサージのサポートを行っています。
もちろん、費用はかかりません。
自分でできるケア方法を知りたい方は、お気軽にご相談ください。

02マウスピース治療

マウスピース治療マウスピースは、一般的な顎関節症の治療に用いられます。
患者さんの症状に合わせた噛み合わせのマウスピースを作り、就寝時に装着することで、顎にかかる負担を大幅に軽減することができます。
顎の悪いところを把握した上で、患者さんに最適なマウスピースを作り出します。
マウスピースの製作には保険が適用されるので、費用は3,000〜5,000円程度です。

03噛み合わせの調整

噛み合わせの調整噛み合わせ障害の多くは、かみ合わせの際に一部の歯だけに負担を受けることによって起こります。
そのため、顎の動きが悪くなっている歯を調整することで、かみ合わせを正していきます。
顎の動きを妨げる部分を滑らかにすることで、自然な咀嚼感覚を取り戻すことができます。

04家庭でできる顎のストレッチ

家庭でできる顎のストレッチまた、自宅で顎のストレッチを行うことも、顎関節症の症状緩和に効果的です。
顎関節症の方は、顎をうまく動かせないことが多いのですが、顎関節症は正しい顎の使い方を身につけることで対処できるケースもあります。
具体的には、顎を前後に動かす運動をしていただきます。
患者さんによって適切な運動量が異なるため、院長自身の経験をもとにサポートします。

歯ぎしり・食いしばり

歯ぎしり・食いしばり歯ぎしりといっても、その症状は様々です。
大きく分けると、「聞こえる歯ぎしり」と「静かな歯ぎしり」に分けられます。
症状は患者さんによってさまざまです。
歯ぎしりは強さ、時間の長さ、就寝時に行うか日中に行うかなど、症状にはさまざまな違いがあります。
でも、歯ぎしりは多かれ少なかれ誰にでもあることです。
治療が必要な歯ぎしりは、その強さ、程度、時間に問題があるものです。
特に寝ているときの「歯ぎしり・食いしばり」は、起きている時の4~5倍強くなると言われています。

歯ぎしりや食いしばりの悪影響

歯ぎしりの結果、歯に許容できない力が加わると、歯がぐらついたり、動いたり、折れたりすることがあります。
また、歯と歯ぐきの間の隙間(歯周ポケット)が深くなり、歯周病になることがあります。
歯ぐきを下げると知覚過敏になることさえあります。
当然、歯が歯ぎしりに耐えようとすると、負荷がかかります。
これが過度に続くと、歯と歯茎の境目あたりが欠けてしまう場合もあります。
この場合はプラスチック材料を充填することで対処できます。
保険診療の範囲内で対処できます。
また強い歯ぎしり、歯根にひびが入ることがあります。
この場合、最悪抜歯をしなければならないこともあります。
また、歯にヒビが入っていなくても、歯の周りの骨が膨らむことがあります。

歯ぎしり・食いしばりの治療

寝ている時の歯ぎしり、食いしばりは意識的に止めることは不可能です。
そのため、歯とその周りの組織を守るために、マウスピースを使用します。
マウスピースは、一人ひとりフルオーダーメイドで作ります。
当院では、院長自ら患者さん一人一人のマウスピースを作成しています。
3カ月間、就寝時に使用していただいた後、実際に使用した感触をもとに、クリニックで微調整を行います。
この調整は非常に重要で、これをせずに使い続けると、効果が出ないどころか、逆効果になる場合もあります。
まれに調整できない患者様もいらっしゃいますが、経験上、合わない噛み合わせのマウスピースを使用すると、歯周病の悪化や顎関節症の発症につながることが分かっています。 そのため、調整に来ていただくことが非常に重要です。

院長からの噛み合わせ、顎関節症に関するメッセージ院長からの噛み合わせ、顎関節症に関するメッセージ
現在、顎関節症を完全に治すことができる治療法はありませんが、さまざまな治療により、痛みや顎運動障害などの症状を緩和・解消することができます。
しかし、顎関節や顎の筋肉に悪影響を及ぼしていると考えられる要因を速やかに治療しないと、症状が再発する可能性があります。
顎関節症は慢性疾患なので、一生付き合っていく覚悟が必要です。
これは、常に症状に悩まされることを意味するものではありません。
症状の再発を防ぎ、悪化させないように注意し、管理することが重要です。
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