歯周病治療

歯周病は歯を失う1番の原因です

歯周病は、初期の段階ではほとんど自覚症状がなく、「口臭がきつい」「朝起きたとき口の中がネバつく」といった症状が出るころにはすでに重症化しているケースが多い病気です。
そして、30代以上の成人の8割、小中学生の5割がこの歯周病になっている、もしくはその予備軍ともいわれています。
定期的な検診とメンテナンス、セルフケアで口腔内の健康を守っていきましょう。

あなたは歯周病にかかっていませんか? 以下をチェックしてみてください。

歯周病チェック
・歯みがきの際、出血する(歯ブラシに血が付く)
・疲れているときなどに歯茎が腫れることがある
・歯茎が赤黒い、指で押すとやわらかい
・口臭がある
・硬いものをしっかり噛めない
・朝起きた時に口腔内がネバネバする(起きたらすぐに歯みがきをしたい)
・歯茎が下がった(歯が伸びたように見える)
・歯並びが変わってきたように見える
・歯と歯の隙間が広がった(食べものがよく挟まる)
・前歯の裏側を舌でさわると歯の形がよくわからない。すごくザラザラしている。

いかがでしたか?
一つでも当てはまる項目がある場合は、歯周病の可能性があります。
なるべく早く歯科医院で診てもらいましょう。
一つも当てはまらなかった場合は、今後もケアを継続していきましょう。
当院では予防処置にて検診・専門的なケアを実施しております。

歯周病で最も大事なことは「予防」です

歯周病の治療で歯医者に何度もいき、感知した後も予防のために、定期的に検診を受けていただく必要があります。
自宅での歯磨きだけでは歯周病は防げないのか。
と思われるかもしれません。
なぜ、定期的に歯医者に行くことが大切なのでしょうか?

理由1:歯磨きだけで汚れは60%程度しか落とせないと言われています。
自宅での歯磨きと、セルフケアが大切です。
歯科衛生士による正しいブラッシング指導を受ければ、歯ぐきや歯周ポケットの状態は健康な状態を保つことができます。
とはいえ、歯の性質、歯並び、だ液の性質、生活環境、食生活、年齢など環境に応じて存在するさまざまなリスクが存在します。
しっかり歯磨きをしても奥歯などの目に見えない部分や歯ブラシが届かない歯周ポケットの奥深くなどに、細菌が知らず知らずのうちに住み着き、むし歯や歯周病の原因になってしまうのです。
理由2:食後の汚れは約8時間かかるためでプラークになると言われています。
多くの人が朝と夜に歯磨きをしていると思いますが、学校や会社での昼食後はどうでしょうか?
きちんと歯磨きができる時間がある人は少ないと思います。
食べかす・汚れ・歯垢は昼食後に肉眼では見えない隙間でどんどん蓄積されていきます。
食べかすや汚れを食べてから約8時間後に歯垢(プラーク)が形成されると言われています。
原因3:みがき残した歯垢が2週間そのまま残っていると、もう歯ブラシでは取ることは出来ません。
歯磨きでは落としきれない歯垢は、唾液に含まれるカルシウムと混ざり合って石灰化し、歯石となります。
歯石は一度つくと、歯ブラシではなかなかとれません。
また、歯石は形状が凸凹しているため、プラーク(歯垢)が付着しやすく、歯周病の原因になることもあります。
重要なのは、歯石は歯の見える部分だけでなく、見えない部分や歯ぐきの中にもできることです。
鏡に映らない歯の汚れは、歯磨きだけでは落とせません。
歯を健康に保つために国家資格を有する歯科衛生士が、専用の機械で汚れを落とすことが大切です。
そのため、定期的に歯科医院に通うことがとても大切です。詳しいメンテナンス、予防歯科についてはこちら

歯周病の進行段階

01軽度

歯周ポケット(歯と歯茎の間の溝)の深さは3~4mmで、歯周ポケットに歯垢・歯石が溜まっている状態。
歯茎が腫れたり歯みがきの際に出血したりすることがある。

軽度

02中等度

歯周ポケットの深さは4~5mmで、歯・歯根部分に歯垢・歯石が付着している状態。
口臭が発生し、顎の骨に炎症が波及し始めているため歯を動かすとやや揺れる。

中等度

03重度

歯周ポケットの深さは6mm以上で、歯・歯根部分に多量の歯垢・歯石が付着している状態。口臭がきつくなり、歯茎が下がって歯の根がむき出しになる箇所が出る。
また、顎の骨が溶け、歯がグラグラする。

重度

歯周病の治療方法

歯みがき指導

歯みがき指導歯周病治療の基本中の基本です。
歯磨きが正確に出来なくては歯周病の治癒はありえません。
きちんと歯みがきができれば、ごく初期の歯周炎なら治癒できることがあるのです。
とはいえ、自己流の歯みがき方法は適切な方法とはいいきれません。そこで当院では個々の口腔内状況に合わせた正しい歯みがき方法を指導いたします。

スケーリング

スケーリング軽度歯周病に対して行います。
歯周病の原因である歯垢・歯石は歯みがきではなかなか取り除けないもの。
様々な道具をつかい歯に付着した歯垢・歯石を除去します。
なお、スケーリング後は一時的に冷たい物がしみたり、歯が長くなったように感じたりすることがありますが、こびり付いていた歯垢・歯石がなくなった証拠ですので心配ありません。

ルートプレーニング

ルートプレーニング主に歯周ポケット内の奥深くにこびり付いた歯垢・歯石を除去します。
同時に、スケーリングでざらついた歯面をツルツルに仕上げることができ、汚れの再付着を防ぎます。

歯周外科手術

歯周外科手術スケーリングやルートプレーニングだけでは改善しない様な中~重度の歯周病に対して行なっています。
主に歯肉の形状を改善することにより、そのままの形状では抜歯になってしまう歯を助ける目的で行います。
ほとんどの患者さんは術後の痛みはほとんど気になりません。

正しい歯並びの重要性

歯周病になる直接の原因は歯周病菌ですが、「歯並びの乱れ」も原因の一つです。
乱れた歯並びだと歯みがきが十分に行えないため、どうしても歯垢・歯石が残ってしまいがちになるのです。
なお、歯並びが悪いと噛み合わせも悪くなり、筋肉や骨格など体全体にも悪影響を及ぼすことも。
「歯並びが悪い」「ものを噛みにくい」という方は、矯正歯科でのご相談をおすすめします。

院長より歯周病治療に関するメッセージ院長より歯周病治療に関するメッセージ
歯周病は初期症状が乏しいため、知らないうちに悪化してしまいがちです。
「ちゃんと毎食後磨いているから大丈夫。」 本当ですか? 
歯と歯ぐきの境目や歯と歯の間の根元の辺り、爪でこすって見ると汚れが付いてきませんか?
ちょっとでも残っているような磨き方ではだめです。
歯間ブラシやフロスを使っていますか? 聞いた事もないですか? 大問題です。きっと大変なことになっています。
「電動ブラシを使っているから大丈夫。」 本当ですか? 
当医院に来ていただいている患者さんで電動ブラシで正確に磨けている方はまずいません。
磨きすぎになってしまっている患者さんはたくさんいます。
当医院では電動ブラシは特別な場合を除いてお勧めしていません。
正確な歯磨きは虫歯予防や歯周病予防の基本です。
ぜひお話を聞いてみてください。
納得して頂けるはずです。
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