歯科コラム

院長が大事にしている「考え方」|歯医者を選ぶときの参考に!


皆さんは歯医者を選ぶときに何を基準に選んでいらっしゃるのでしょうか。

グーグルで出てくる順番でしょうか。

グーグルの口コミでしょうか。

知り合いからの紹介でしょうか。

歯医者を選ぶ基準は是非これを参考に

結果から言えば、ホームページの院長の考え方をしっかり読んで頂きたいと思っています。

勿論ご紹介の方のリアルな体験も大切ですし、口コミも判断基準になると思います。

でも、他人の話よりもご自身がその医院の診療方針に共感できるかどうかはとても大切です

いろいろな患者さんがいらっしゃいますが、例え保険診療であっても先生の考え方ひとつで治療方法が全く変わることがあることを説明するとほとんどの患者さんはびっくりします。

保険診療であればどこの歯医者さんに行っても同じ治療を受けられると思っていたら大間違いです。

そして歯の治療方法にもたくさんの選択肢があることをご存知でない患者さんがほとんどです。

これを読んでいらっしゃる方もそうではないですか。

たとえば、ひどい虫歯があったとします。

痛みはないけれども、食べ物がよく噛めない。

銀歯が取れてしまってから何年か放置してしまっていたけれど、最近また歯が欠けてしまって、歯の端っこが鋭くなって、舌に当たって痛い。 こんな患者さんが来院したとします。

いろいろな先生の考え方を書いてみたいと思います。(実際の症例は様々なのであくまでも一例として読んでください。)

  1. 虫歯を放置していたから、虫歯がひどくなっていますね。 抜歯してブリッジにしましょう。
  2. 虫歯がひどいので、抜歯しましょう。 隣の歯を削らないで済むのでインプラントにしましょう。
  3. この歯は残せません、抜歯しましょう。 とりあえず、改めて隣の歯などを削らないで済む方法としては入れ歯があります。まずはこれを使ってみませんか。もし、入れ歯を使って、嫌でしたらそれから他の方法を相談しましょう。
  4. 虫歯がひどいので、長持ちはしないかもしれませんが今回は何とかして残してみましょう。

いかがでしょうか。

これは実際に考えられる対応です。この差はなぜ生まれるのでしょうか。

それは先生の考え方、そして技術です。

あなたなら、どのような先生に診てもらいたいですか?

先生の考え方・技術って?

たとえば、家を建てる建築屋さんを考えてみましょう。

時々テレビでやっていませんか、床にビー玉を置くと加速しながら転がっていくビー玉のお話。

歯医者の世界も同じです。

歯医者だからってみんな器用なわけではありません。

手先が器用で何でも卒なく治療できる歯医者さん。

治療が得意でない先生。その代わり経営が上手い先生。(法人で何件も経営しているような先生)

説明やお話が好きな先生。(カウンセリング専門で、治療は代診の先生に任せている)

治療はするけれど、メインテナンスはしない先生。

詰め物や銀歯を被せても頻繁に外れる先生。

あなたはどの様な先生に診てもらっているか、考えたことはありますか。

細かいことが苦手な先生は、第一選択は抜歯です。

インプラントを勧める先生の第一選択も抜歯です(インプラントを成功させるためには必要な考え方ですが・・・)。

残るか残らないか分からない治療に時間をけるよりも、患者さんに「この歯はもう抜歯です」と言って歯を抜いて、ブリッジやインプラントを入れた方が遥かに簡単で経営的に有利です。

基本的に海外の治療はこのパターンです。

海外の歯科治療は全て自費診療になります。そしてとても高額です。 日本で治療するよりも費用が掛ります。

そのために、残せる可能性が少しでも低い治療は敬遠されます。(一般的な話として)

一方、当医院のように1本の歯を残すことに拘り、時間をかけて頑張って何とか歯を残すことに意義を感じる先生の治療とはどんなものなのでしょうか?

1本に拘れば、治療にも時間がかかります。長期間に歯を残すことも難しいです。患者さんにもそのような状況を説明して納得してもらうにも、抜歯するよりも時間がかかります。

それでもなぜ、歯を残すことに拘るか考えて欲しいのです。

患者さんに自分の1本の歯を大切にしてほしいと思っています。

治療方法にはたくさんの選択肢があり、患者さんはいくつかある治療方法の中から自分に合った治療方法を選ぶことが出来るということを知らない患者さんがほとんどです

患者さんに「この歯の治療方法にはいくつかの選択肢があるのですが選択肢があるということを知っていますか?」とお聞きすると「いいえ知りません。聞いたこともありません。」とほとんどの患者さんはおっしゃいます。

では何故そのようなことが起こるのでしょうか?

それもすべて院長の考え方なのです

ほとんどの先生は保険診療をベースに考えています。保険診療をベースに考えると診療効率のことを常に考えなくては赤字経営になってしまいます。

患者さんに治療方法の選択肢を細かく説明して、相談しながら患者さんの希望やメリット・デメリットをお話しているとかなりの時間がかかってしまいます。

大切な歯の磨き方や歯周病の説明を理解してもらうためにも沢山の時間が必要です。

保険診療をベースとして診療システムを考えると「保険診療での良い治療は経営的に不可能に近い」のです。

そうすると「保険診療にしますか?自費診療が良いですか?」と先生の質問は説明する時間が取れないために、簡単になってしまうのです。

患者さんは保険診療や自費診療の違いをちゃんと聞いて、理解できている方はほとんどいないのではないのでしょうか。

忙しそうにしている先生やスタッフさんのことを考えるとちょっと気遣ってしまったり、面倒にもなり「とりあえず保険診療でいいです」ということになってしまうと思います

「とりあえず今まで保険診療でやってもらっていて特別不便はなかったし、保険診療が実際にどんなものか理解してないけれど、保険料も払っているから使わないと損だし・・・保険診療でいいです。」「抜歯になってしまうのか・・・しょうがないよね。」ということになってしまいます。

少しここで保険診療について簡単にご説明させていただきます。

歯の治療方法は、実はそれはそれはたくさんの治療方法があります。 保険診療とは沢山の治療方法がある中のごく一部であり、限られた治療方法や材料を使い治療するのが保険診療です。

insurance-medical-treatment

保険診療の目的は形態の回復です

形態の回復とはどんなことでしょうか。 例えば、「歯を抜いてしまったら何か代わりになる歯を入れればいい。」  虫歯になって歯を削ってしまったら、「そこの削った部分に詰め物をすればいい」というのが形態の回復になります。

よりよく噛めるためにこうした方がいいとか、長持ちするためにはこうした方がいいとかそのような選択はありません。

例えば総入れ歯になってしまった患者さんにインプラントなどを使いしっかりいろいろなものが食べられるような機能的な回復はできません。また虫歯がひどくなってしまった場合(治療しても長持ちしないような歯)でも自費診療なら歯を残す治療方法を選択できる場合もあります。

保険診療では、銀歯などの被せ物は2年間の間は交換が出来ないという決まりがあります。

言い換えれば2年間持つ治療をしていれば良い、2年後にまた治療していいよ(その代わりまた歯を削ることになり、自分の歯がどんどん無くなっていきます)。でも2年間持たないものは抜歯をしなさいという事です。

また保険診療の銀歯で使われている金属は昭和時代のとても古い考えの基に選ばれています。(医療先進国では使うべきではないと言われている金属が20%も入っています。そのほかにはピアスやネックレスでよく使われる銀:シルバーです。ネックレスとかだと肌がかぶれる人が多いですよね。あとは銅です。20%も入っています。10円玉も銅ですが、新品の時はピカピカですが、ちょっと触っただけで変色しますよね。それは表面が錆びている証拠です。)

最近は予防していこうという保険診療の考えがありますが、これはあくまでも極端な言い方をすれば「医療費を下げることが最大の目的」です。

もちろん歯を失わないで健康でいてほしいという国の考えももちろんありますが、患者さんの歯が健康でいられるためには患者さんの生活習慣を変え行動変容に繋がる事が何よりも大切だと思いませんか?

例えば歯をあまり磨かなかった人が毎食後に磨くようになったりフロスをしたり、ずっと甘いものが大好きで頻繁に食べていた人が甘いものを控えるようになったりすることはとても大変ではないですか。

生活習慣を変えるためには患者さんの生活環境や思考考え方までも変えていかなければなりません。

「フロスをしていないならフロスをしてくださいね。しなかったら虫歯になりますよ!」の一言であなたの生活習慣は変わるでしょうか?

そこにはとても時間がかかります。保険診療で提供される指導の時間内で賄えるような内容ではありません。

経営的にマイナスなのに、私たちは何故カウンセリングに時間をかけているのでしょう?

患者さんのお口の健康を守るためには治療するだけではだめなのです。

歯科に関する知識を沢山知ってもらい、患者さんの生活習慣や考え方を変えてもらわなければ、決して健康なお口は手に入らないのです

その結果、多くの患者さんは「虫歯になったら治療すればいい」「歯周病になったら治療すればいい」という考えではなく、本来、自分は「歯をできるだけ抜きたくない・長持ちさせたい」「一生自分の歯で食べたい」という考えを持っていたことに初めて気づくのです。

患者さんに「本当に大切なことに気づいてもらうために」私たちは患者さんとお話しする時間・説明する時間をとても大切な「診療の時間」と考え、沢山の時間を割いて診療をしています。

その結果、患者さんたちは「自分にとって、本当に大切にしたいと思っている事に気づいて」、最近は自費での治療を選ばれる患者さんがとても多くいらっしゃいます。

少しだけ、経営的な裏話をさせて頂きます。

今では多くの患者さんが自分の本当のニーズに気づき自費診療を選択されるようになりました。

その結果、当院の経営も安定しています。

それが、患者さんにどのように関係しているのか?

保険診療では賄えない「説明や指導などのカウンセリングに多くの時間が取れるようになる」のです。

経営的に安定していれば最新の機器を導入したり、私たちスタッフも知識や技術を高めるためにより高度なセミナーに参加したりすることが出来るようになるのです。

結果、保険診療であっても、もちろん自費治療であっても患者さんの為に「良い治療、最善の治療を提供できるようになる」のです。

いつになっても旧型の診療道具を使って欲しいでしょうか? スタッフの知識は古いままで良いのでしょうか?

それもすべて院長の考え方次第です

それが書いてあるのがホームページの院長の考え方です。

あんな治療ができますこんな治療もできますと書いてあっても、きっと患者さんはよく理解できないと思います。

どんな治療が出来るのかも大切ですが、院長の考え方があなたの求めている本当のニーズ・考え方に共感できるかどうか、それが大切ではないでしょうか。


電話
 ご予約