歯科コラム

歯科衛生士ってどんな仕事?


今回のブログは石崎歯科医院の歯科衛生士の藤井と川口がお口の事に関する情報についてお伝えしていきたいと思います。

皆さんも歯科衛生士という職業はご存じの方も多いと思いますが、まずは最初に簡単にご説明させていただきます。

歯科衛生士は2~3年間、専門学校や大学に通い国家試験を合格した者だけがなれる国家資格のお仕事です。

衛生士の仕事には患者さんの歯磨き指導、歯のクリーニング、診療のアシスタント、治療カウンセリング・・・ などがあります。

歯科衛生士は常に院長と患者さんの情報を共有し一人ひとりの患者さんにあった治療を考え、連携を取りながら診療にあたっています。

私たちは歯科衛生士として日々勉強しながら患者さんのお口の事だけではなく、体全体の健康に貢献したいと思い診療させて頂いております。

院内での勉強会やセミナーで、知識や技術を向上しています。

今回はその中で歯科医院で行うクリーニング・歯ぎしりや噛みしめについて衛生士としての立場からお話ししていきたいと思います。

歯のクリーニングはなぜ必要なのか?

歯石や着色をきれいにできるクリーニング。

定期的に通院する患者さんもいれば、数年ごとにしか来院されない患者さんもいます。

何もトラブルがなくても最低でも一年に一回は検診やクリーニングをお勧めします。

ただ、一度綺麗になったとしても歯石やバイオフィルムは1~3カ月程で元の状態に戻ってしまうと言われています。その為、患者さんのお口の状態や生活習慣でもクリーニングの頻度は変わってきます。

定期的にクリーニングや検診を受けていらっしゃる方は大きな虫歯になる前に発見することができたり、現状では治療するほどではない程度の虫歯の進行を遅らせることもできます。

歯石や着色は歯ブラシでは取ることができないので、そのままにしておくと虫歯、歯周病、口臭、審美的な問題など・・・

様々なトラブルが起きてしまいます。

歯科衛生士の仕事の一つは歯周病の治療

お口の中には様々な種類の細菌がいます。

虫歯菌、歯周病菌、これらはお口を綺麗にお掃除(=治療)をすることで減らすことができます。

悪い細菌がお口から少なくなってくると虫歯や歯周病を治療・予防することができます。

  • ・歯がしっかり磨けていない
  • ・フロスや歯間ブラシを使っていない
  • ・口呼吸がある
  • ・甘いものをよく食べる
  • ・歯ぎしり、噛みしめがある

これらに該当するものがあれば歯石がつきやすかったり細菌が増え、虫歯や歯周病になったりする可能性が高くなります。

歯石は歯茎より上の見えるところにつくものと、歯茎の中につくものとあります。

歯茎の中の歯石は厄介です。この歯石を除去することで歯周病を改善していくことができます。

クリーニングの際に、血がいっぱい出たり痛い思いをしたことはありませんか?

痛い治療は通院するのが億劫になりますよね。

石崎歯科医院では極力痛くないように心掛けながら処置をしています。

初診時には患者さんとしっかりとカウンセリングを行い、その方にあった治療のご提案をさせて頂きます。

もし痛い場合は無理せず教えてください。

しかし、知覚過敏がひどい患者さんはしみてしまってクリーニングができないこともあります。その場合はマウスピースの提案をさせて頂くことがあります。

知覚過敏の原因については後半にお伝えしていきます。

せっかく痛い思いをして治療をしても歯ブラシが正しくできていないとまた再発してしまうことがあるので、歯ブラシの指導も行っています。

指導=怒られると思われる方もいらっしゃいますが、怒っているわけではありません。

私たちはその場の状態だけの改善することがゴールではなく、最終的に一生トラブルのないお口になることをゴールとしています。その為、残っているところを染めさせて頂いたり、歯ブラシやフロスの使い方をアドバイスさせて頂いたりすることが何回もあるのです。

虫歯ではないのに歯が痛い理由

急患で来られる患者様の“謎の痛み”によく遭遇します。
虫歯もないし、歯茎も腫れてないし、歯周病(骨が破壊される病気)もない…
どこの病院でも原因はよくわからないと言われたなど“謎の痛み”に苦しめられています。
このような患者様に夜マウスピースをつけて様子を見てもらうと症状が緩和したケースがよくあります。
ずばり、その正体は歯ぎしりや食いしばりによって、歯や歯根に負担がかかって起きる痛みだったりします。

最近テレビなどでも〝歯ぎしりについて”どういう影響があるのかを取り上げられるようになってきました。
虫歯や歯周病だけじゃなく、歯ぎしりについても考えていくことが当たり前のようになってきているようです。

定期的に患者様の歯の掃除をしているときに、歯に亀裂が入っていたり、セラミックがかけてきていたり、歯がすり減っていたりするのを良く見ます。
そういう患者様に夜つけるマウスピースのご案内をするのですが、いまひとつ患者様に必要性を理解していただけないことが多々あります。

マウスピースを使うと歯の揺さぶりを軽減させることができます。

日本では夜マウスピースをつけて寝るという習慣がまだまだ浸透してきていませんが、海外では当たり前のように、おばあちゃんになっても夜寝るときに付けていたりします。
「なんでそんなことしなきゃいけないの?!」って私も歯医者で働いてなかったら思っていたでしょう。

患者様に重要性を理解してもらえるようにイラストや動画を使っていかにわかりやすく、説明できるかは歯科衛生士としていつも課題です。
知識や情報を知っているか、知らないかでは将来の歯の状態は全然違います。

患者様に今まで知らなかった情報を提供して、生活を豊かにしてもらえたら幸いです。


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